リコリス Lycoris spp.

リコリス 'かがり火'の花
写真 リコリス 'かがり火'
撮影時期 2011.9.8
栽培状況 庭植え
科名・属名

ヒガンバナ科
ヒガンバナ属

園芸分類

夏植え球根

別名

(特にありません)

中国、日本

用途

庭植え、鉢植え

花期

8〜9月

【リコリスについて】

リコリスは、主に日本や中国が原産の代表的な夏植え球根で、ヒガンバナもこの仲間です。原種そのものも美しいですが、園芸品種もたくさんあります。私は、「サカタのタネ」のほか城下農園で何種類か購入して育てています。

栽培したところでは、丈夫で病害虫にも強く、庭植えの場合、植えっぱなしで年々よく咲いてくれるので助かります。

上から2枚目の写真の‘オフホワイト’は広めに植えたので、植えてから10年近くになりますが、植えっぱなしで、毎年、よく咲いています。

また、花の少ない真夏に咲いてくれる品種もたくさんありますので、うれしい限りです。

【花の特徴と性質】

リコリスの花

草丈

40〜70pほどになります。

(主な種類と品種を参照してください。)

耐寒性・耐暑性

ナツズイセンなど春に出葉するタイプは、耐寒性が強いです。

花が終わった後、秋に葉が出るタイプは、耐寒性がやや弱く、どちらかというと暖地向きです。

学名の説明

Lycoris・・・・・ギリシャ神話の海の女神リコリス(Lycoris)に由来しています。

sprengeri・・・・・1800年代後半に南アフリカで植物採取に活動した Herr Sprenger に因みます。

incarnata・・・・・「肌色の」

【主な種類と品種】

ナツズイセンヒガンバナリコリス・オーレアキツネノカミソリは、別に載せています。

スプレンゲリ
L. sprengeri

花弁の先が青みがかった桃紫色の上品な花を咲かせます。

インカルナータ
L. incarnata

中国原産で、白地に淡ピンクの筋が入る花を咲かせます。花期は8月頃です。(写真:上から3枚目)

ジャクソニアロゼア

美しいピンクの花が咲きます(写真:最下段)

‘オフホワイト'

白地に薄いピンクの筋が入る花で、大輪です。(写真:上から2枚目)

‘かがり火'

濃い赤色の品種で、弁先に少しブルーが出ます。

‘秋月'

濃い黄色の花が咲きます。(写真:下から2枚目)

【育て方と栽培のポイント】

リコリスの花

植え付け

7〜8月頃が植えつけの適期ですが、球根を手に入れたら早めに植え付けます。

リコリスは、庭植えの方が植えっぱなしで手間がかからず、栽培には適していますが、鉢やプランターでも育てられます。

花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度のバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え付けの深さ

庭に植える場合は、球根の頭が完全に土にかくれてしまうくらいの深さに植えつけます。

鉢やプランターに植える場合は、球根の頭と用土が同じ高さになる程度の浅植えとします。

鉢植えの用土

鉢植えの用土は、赤玉土とバーク堆肥を2対1にしたものを使っていますが、問題なく育っています。バーク堆肥の代わりに腐葉土でも勿論かまいません。

株間

花壇に植える場合は、10p程度を標準にし、大きい球根は、それより少し間隔を広くします。

鉢植えの場合は、球根の大きさに応じて、6号鉢に4〜5球を目安にします。

リコリスの花

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、水はけがよく日当りのよいところに植えつけますが、半日陰程度でも、特に、問題はありません。

鉢植えも、日当たりよいところで育てますが、夏は、半日陰程度になるところが最適です。

植え替え

庭植えの場合は、数年は植えっぱなしにできます。むしろ、そうした方が、花数が年々増えて美しく咲いてくれます。

植えてから5〜6年ほどたつと球根が混みあってきますので、7〜8月ごろに掘り上げて、分球して、すぐに植えつけます。

鉢植えの場合は、小さい鉢の場合は毎年、大きい鉢やプランターに植えた場合は、2〜3年に1回を目安に植え替えます。

植え替えするときは、葉が枯れてから球根を掘り上げ、すぐに植えつけます。

日常の管理

花が終わったら、早めに花茎を切り取っておきます。

また、休眠期に入ると地上部がなくなりますので、目印をしておかないと、植えた場所を忘れて必要のない時に掘り返すことになりかねませんので注意します。

冬の管理

リコリスは耐寒性が強いので、暖地では、霜除け等は特に必要ありません。

休眠期の管理

初夏になると地上部が枯れて休眠期に入りますが、植え替えを予定しているときも、すぐに掘り上げずに、そのまま植え替え時まで待ちます。

リコリスの花

鉢やプランターに植えている場合は、カラカラにしないでときどき軽く水やりします。

ふやし方

植え替えの時に、分球して増やすことができます。

肥料

それほど多肥にしなくてもよく育ちますが、花壇に植えるときは、葉の出る前に化成肥料を1u当たり50gほど与えておきます。

鉢やプランターに植えている場合は、植えつけ時に緩効性の肥料を与えます。後は、生育期間中に2〜3回置き肥をします。

病気・害虫

特にありません。

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