ユリ Lilium spp.

ユリの花
写真 'パープルカサブランカ'  
撮影時期 2016.6.26
栽培状況 庭植え
科名・属名

ユリ科
ユリ属

園芸分類

秋植え球根

別名

(特にありません)

原産地

北半球の亜熱帯〜亜寒帯地方

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜8月

【ユリについて】

日本は世界中で最も自生のユリに恵まれた国だそうです。ユリの素晴らしいところは原種でも非常に美しいことで、園芸種においてはなおのことです。また、香りもすばらしいので言うことなしです。

ユリにはたくさんの種類がありますが、カサブランカが登場して以来、大輪のオリエンタル・ハイブリッドと呼ばれる品種群の人気が特に高まっているように思います。

上の写真は、国華園から購入したものですが、思い切って50cmほどの深植えにしたところ、年々よく咲いています。2016年は植えて3年目ですが、草丈は背丈を超えて2m近くになっています。

それ以外の品種も標準的な深さよりも深植えにしていますが、いずれも結果が得られています。

【花の特徴と性質】

ユリの花

日本には、園芸的に貴重な品種が多く、ユリの宝庫と言われています。

草丈

(主な種類と品種を参照してください。)

(主な種類と品種を参照してください。)

耐寒性・耐暑性

耐寒性は問題ないですが、耐暑性がやや弱い性質があります。

学名の説明

Lilium・・・・・ギリシャ語の leirion(ユリ)が語源です。

【主な種類と品種】

スカシユリ
L. dauricum

草丈は40〜80pほどです。盃状の花で、上向きに咲きます。花色は黄、橙、赤が一般的です。

オリエンタル・ハイブリッド

ヤマユリ、サクユリ、カノコユリなどの交配種で、カサブランカが代表的品種で、毎年、たくさんの品種が次々につくられています。

鉄砲ユリ
L. longiflrum

薩南諸島、沖縄諸島等に自生している白ユリで、筒型のおなじみの花です。芳香があります。

カノコユリ
L. speciosum

花弁の内側の基部にかのこ模様が入るところから名付けられました。桃紅色の花で、花弁が大きく反転します。

オニユリ
L. lancifolium

日本全土に自生しています。朱赤色で、暗紫色の斑点があります。このユリは3倍体の品種だそうで、とても丈夫です。

サクユリ
L. auratum var. platyphyllum

別名タメトモユリといい、伊豆諸島のみに自生している白の大輪種です。原種のユリの中では最も大きな花を咲かせます。

草丈は、150pほどです。以前大鉢に植えて育てとみましたが、鉢でも十分に楽しめます。

オトメユリ
L. rubellum

草丈は30〜40pほどで、ユリの中では開花時期が最も早く、きれいなピンクの花を咲かせます。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

10月〜11月が植えつけの適期です。ユリの球根は乾燥を嫌いますので入手したらすぐに植えつけます。

花壇に植える場合は、まず植え付けの1週間ほど前に、苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます

次に小〜中型球根は30cm、大型球根は40cmほど掘り起こして、堆肥を1u当たり5kgと化成肥料を50gほど入れて、庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。

鉢植えの場合は、深鉢の大きめの鉢を使いますが、通常、球根の3〜4倍の直径の鉢を使います。リエンタル・ハイブリッドなら8〜10号鉢程度を使用します。

ユリの花

鉢植えの用土

赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を3対2程度に混ぜた用土に、川砂を1〜2割加えた用土などを使います。

植え付けの深さ

ユリは、球根から出た茎の土中部分にある根が栄養分を吸収するので、かなり深植えにする必要があります。

一般には、球根の高さの3倍くらいの土がかかる程度に植えつけますが、オリエンタル・ハイブリッドを50cmほどの深さに植えてみましたが、全く問題はありませんでした。

むしろ、それくらい深く植えることで夏の地温の上昇が抑えられる利点があり、好結果が得られています。

鉢植えでは、球根の1個分の高さに土がかかる程度にします。

植え場所・置き場所

暑さがやや苦手なので、真夏には西日の遮れるところが最適です。また、地際の部分は日陰になって涼しい状態を好みます。

オリエンタル系は明るい半日陰が適しています。

株間

球根と球根の間に3個分が入る程度ですが、草丈が高くなる種類は4個分ほどの広さにします。

植え替え

花壇に植えた場合は、4〜5年したら植え替えます。鉢植えの場合は、毎年植え替えます。

掘り上げたら、土を落とし、古い茎を球根の頂部で切り取ります。分球しているものだけ分球し、水洗いした後、日陰で乾燥させます。

ユリの花

球根が乾いたら、貯蔵はせず、球根消毒をして、すぐに植え付けます。

日常の管理

鉢植えは、表土が完全に乾く前に水やりをします。花壇に植えている場合は、通常は水やりの必要はありません。

冬の管理

暖地では戸外で冬を越しますが、寒さが厳しいところでは敷きワラなどで防寒します。

ふやし方

一般にユリは分球しにくいので、植え替えの時に分球している場合は少ないです。テッポウユリやカノコユリは、木子(母球のすぐ上の茎につく、小さな球根のようなもの)を植え替えの時に取り出して、すぐに植えつけます。

そのほかの方法としては、鱗片ざしがあります。

肥料

花壇に植えっぱなしにしている球根は、10月ごろに古い茎を切り取って、緩効性の化成肥料を株元に施します。後は、3月中〜下旬と開花期の前後に追肥をします。

鉢植えの場合は、植えつけ、植え替えの時に緩効性の化成肥料を施します。後は、3〜7月に液肥を月2回ほど与えます。

病気・害虫

アブラムシがつきやすいので、早めに駆除します。アブラムシはユリの大敵であるモザイク病を媒介するので、特に注意が必要です。

モザイク病は薬剤が効きませんので、発生した株は処分するしか方法はありません。

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