ムスカリ Muscari spp.

ムスカリの花
写真 ムスカリ・アルメニアカム
撮影時期 2012.4.1
栽培状況 プランターで栽培
科名・属名

ユリ科
ムスカリ属

園芸分類

秋植え球根

別名

グレープシアシンス

原産地

地中海沿岸

用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【ムスカリについて】

ムスカリは、10月に入ると葉を出してくるので、伸びてきたムスカリの葉を見ると、早く春が来ないものかと思わせてくれます。

決して派手な花ではありませんが、秋植え球根では定番の花で、チューリップなどの手前に、まとめて植えると素晴らしい景観をつくります。

栽培したところでは、大変丈夫で、もっとも育てやすい球根のひとつと言えます。また、ムスカリ・アルメニアカムは増えすぎて困るくらいになります。

【花の特徴と性質】

ムスカリの花

草丈

草丈は、15〜20p程度です。

この花の最大の特徴は、青紫の小さな花をブドウの房のように咲かせるところにあります。色は、白、紫があります。また、八重咲きや、花が羽毛状になったものなどがあります。

耐寒性・耐暑性

ムスカリは耐寒性があり、とても丈夫で、手間がかかりません。

学名の説明

Muscari・・・・・ギリシャ語の moschos(麝香)が語源です。

armeniacum・・・・・「アルメリアの」

macrocarpum・・・・・「大きい果実を付ける」

comosum・・・・・「長い毛を持つ」

aucheri・・・・・19世紀のフランスの植物学者 Piere Martin Remi Aucher-Eloyへの献名

latifolium・・・・・「幅の広い葉の」、「広葉の」

【主な種類と品種】

アルメニアカム
M. armeniacum

草丈15pほどの空色の花で、ムスカリの中では最もよく見かける定番の品種です。

‘ゴールデンフレグランス'
M. macrocarpum
'Golden Fragrance'

ムスカリには珍しい黄色の花で、甘い香りを持っています。また、球根がとても大きいことも特徴です。

羽毛ムスカリ
M. comosum ‘plumosum'

花が羽毛のようになる独特の花形をした品種です。(写真:上から2枚目)

‘ブルースパイク'
M. armeniacum
‘Blue Spike'

アルメニアカムの園芸品種で、八重咲きのムスカリでボリュームのある花を咲かせます。草丈は15〜20pほどです。(写真:下から2枚目)

‘マウントフッド'
M. aucheri ‘Mount Hood'

新しい品種で、花は青色で上が白色になる花です。(写真:最下段)

ラティフォリウム
M. latifolium

青色のグラデーションが美しい種類です。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

植え付けは、10中旬〜11月中旬ごろが適期です。葉が伸びすぎる品種は、この範囲の中で、少し遅めに植えつけをすると、あまり葉が伸びずに花が咲いてくれます。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけの苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて庭土に混ぜておきます。1週間ほどしたら、堆肥を1u当たり5kgほど入れて、庭土を深さ20〜30cmほど耕してから植えつけます。

ムスカリの花

鉢植えの用土

市販の球根用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

球根を植えつける深さは、庭植えで3〜5p程度、鉢植えでは球根の先が少し見える程度の浅植えとします。

株間

球根は、5p間隔で植え付けますが、3pほどに密植すると花時には一層見栄えがします。

鉢植えの場合は7号鉢に10球を目安にします。

植え場所・置き場所

ムスカリは、半日陰でも咲きますが、日当たりのよい場所に植えると色が一層冴えて美しい花を咲かせますので、花壇に植える場合は、できるだけ、日当たりと水はけのよい場所に植え込みます。

植えっぱなしにする場合は、6月の休眠期から秋まで日陰になるようなところが最適ですので、落葉樹の下などがおすすめです。

鉢やプランターに植える場合も日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

庭植えの場合は毎年掘り上げる必要がなく、2〜3年は植えっぱなしでかまいません。3年ほどすると球根が混みあってきますので、掘り上げて、秋に植え替えます。

鉢植えの場合は、毎年植え替えます。

日常の管理

鉢やプランターに植えた場合は、用土が乾いたらたっぷり与えます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。冬の寒さに十分当てることで花付きがよくなります。

鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくします。

休眠期の管理

6月ごろには葉が枯れてきて休眠期に入ります。植え替えを予定しているときは、葉が枯れてきたら球根を掘り上げます。

掘り上げた球根は、水洗いして日陰で乾燥させます。球根が乾いたら、分球しているものは球根を分けてネットの袋などに入れて、秋の植え付け時まで保管しておきます。保管場所は、雨の当たらない日陰の風通しのよいところにします。

ムスカリの花

鉢植えの場合は、掘り上げてもよいですし、葉が枯れてきたら水やりを中止し、鉢に植えたまま雨の当たらない涼しいところで保管してもかまいません。

ふやし方

分球して増やすことができます。

肥料

元肥として緩効性肥料を与え、花後にも追肥として化成肥料を与えますが、多肥にする必要はありません。

病気・害虫

病害虫では、白絹病が発生することがありますので、キク科植物の後に植えないことと、水はけの悪いところに植えないようにします。

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