ハナショウブ Iris ensata

ハナショウブの花
写真 ハナショウブ
撮影時期 2001.6.2
撮影場所 南楽園にて
科名・属名

アヤメ科
アヤメ属

園芸分類

耐寒性宿根草

別名

(特にありません)

原産地

日本、朝鮮半島
中国東北部、シベリア

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ハナショウブについて】

ハナショウブは、野生種のノハナショウブから改良されたもので、江戸中期に品種改良が始まり、非常にたくさんの花が作り出されています。江戸系、肥後系、伊勢系の3つに区分するのが一般的ですが、これらは花の咲き方にそれぞれ特徴がありますが、別種というわけではありません。

全国にはハナショウブの名所があって花時には大いににぎわいますが、高知には残念ながらそうしたところはありません。そこで、愛媛県の南楽園に何回か行きましたが、年によって開花時期が少しずれますので、ちょうど満開の時に行き当たったときは、素晴らしい花を堪能できました。

ところで、花菖蒲園は、できれば晴天のときよりも、曇天のときに出かけると風情があってよいものです。また、雨上がりも花が生き生きしてよいものです。

栽培したところでは、耐寒性、耐暑性ともあり、とてもつくりやすいです。ただし、庭植えでも、3年ぐらいしたら植え替えないと花付きが悪くなりますが、その作業になかなか手が回らないのが現状です。

【花の特徴と性質】

ハナショウブの花

草丈

60〜120p程度です。

品種は大きく、江戸系、肥後系、伊勢系の3つに区分されます。

花色は、白、紫、紅紫、桃色の他絞りなどがあり変化に富んでいます。また、花形も3弁、6弁、八重などがあります。花径は15pほどです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性、耐暑性ともあります。冬は地上部が枯れ込みます。

学名の説明

Iris・・・・・・ギリシャ語の iris(虹)が語源です。

ensata・・・・・「剣形の」

【主な種類と品種】

ハナショウブの品種は、非常に多くとても紹介し切れませんので、カタログなどで好みの品種を選んでください。ここでは、一般的に区分されている3系統を紹介します。

江戸系

一般には花壇や畑などで作られているもので、3英咲きがほとんどです。

肥後系

江戸ハナショウブが熊本に移され、そこで改良されたもので、花は大輪で6英咲きの品種が多いです。

本来は室内観賞を目的として改良されてきた系統ですが、勿論、花壇などでも問題なく育ちます。

伊勢系

伊勢の松坂地方で改良されたもので、草丈は3系統中最も低く、葉と花茎の高さはほぼ同じです。花弁が垂れた三英咲きが主です。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

植え付けの適期は、花が終わった直後です。園芸店などでポット苗を購入した際、根が鉢いっぱいに伸びているときは根鉢の底を少しほぐして植えつけます。鉢植えは、通常、6号鉢に1篠を植えこみます。

庭に植える場合は、深植えにならないように植え込むことが大切で、株元が少し土に埋まる程度の浅植えにします。鉢植えの場合も、購入した株が植わっていた鉢土の表面と同じ高さになる程度に植えつけます。

また、庭植えにする場合、ポット苗を夏に近くなって購入したときは、手数はかかりますが、いったん鉢に植えて管理し、9月に畑や庭に植え付けるようにします。

ハナショウブの花

鉢植えの用土

畑土や田土でかまいませんが、なければ赤玉土とバーミキュライトを7対3程度に混ぜた用土などを使います。

植え場所・置き場所

カキツバタのように湿地では育ちません。庭や畑などで十分に育ちます。ただし、日当たりがよくないと花付きが悪くなります。

株間

畑や庭に何株も植え込むときは、20cmほどの間隔で植え付けます。

植え替え

庭に植えた場合は、植えっぱなしにしておくと花付きが悪くなりますので、3年に1回は株分けをして植え替えます。

時期は、花後に行います。この時期を逃がしてしまったら、秋口に株分けして植え替えてもかまいません。

鉢植えは、毎年植え替えますが、一回り大きい鉢を使うなら必ずしも毎年株分けをしなくてもかまいませんが、それでも、2年に1回は株分けをします。

日常の管理

夏場、乾燥しすぎないように管理します。鉢植えは、乾燥しやすい夏場は1cm程度の腰水で育てると管理が楽ですが、水を深く入れると夏場に枯れたりすることがありますので注意します。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくします。

ハナショウブの花 ふやし方

株分けで増やすことができます。まず、花茎を切り取り、次に葉を株元から20cmくらいに切り詰めてから株分けします。地下茎は固いので鋏を使って2〜3篠ほどに分けて、すぐに植えつけます。

肥料

花の終わった後でカリ分の多い化成肥料を与える程度でかまいません。

病気・害虫

ズイムシが花芽を食べることがありますので、見つけたら殺虫剤で駆除します。

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