ナデシコ Dianthus

ナデシコの花
写真 ナデシコ 'テルスター'
撮影時期 2008.4.26
栽培状況 秋播き後、庭植え
科名・属名

ナデシコ科
ナデシコ属

園芸分類

秋まき一年草

別名

ダイアンサス

原産地

ヨーロッパ

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ナデシコについて】

ご存知のように撫子は秋の七草のひとつですが、この撫子はカワラナデシコのことだと言われています。しかし、園芸的には、単にナデシコというとナデシコ属全体を指す場合が多いようです。ですので、山上憶良が詠んだ「撫子の花」と園芸上のナデシコは、全く同じというわけではありません。

ナデシコ属の中でも、ビジョナデシコ、カワラナデシコ、タツタナデシコ、ハマナデシコそしてセキチクなどはその名前で流通していますので、もっぱら交雑系ナデシコがナデシコとされている場合があります。交雑系ナデシコは、学名のダイアンサスと呼ばれる場合がありますが、ダイアンサスではどうもピンときません。

さて、ナデシコは本来は宿根草ですが、多くは一年草として扱われます。タネから育てても苗づくりが簡単ですので、まず、失敗なくつくれます。最近は、たくさんの交配種がつくられて四季咲き性のものや大輪の品種など一層バライテイーになっています。

また、宿根性の品種群もありますので、花壇やプランターなどに大いに利用できます。

栽培したところでは、発芽がよく育苗も簡単、そのうえ、霜除けや支柱を立てるといった手間がかからず、また、目立った病害虫もないので、タネ播きから開花までとても育てやすい草花です。

【花の特徴と性質】

ナデシコの花

草丈

30〜50p程度になりますが、矮性種は15pほどです。

花茎の頂部に花が群がるように咲きます。白、淡桃、緋紅色、赤、濃赤、紫、青紫など多彩で、各色混合のタネを播いて育てると花壇がたいへんにぎやかになります。

耐寒性・耐暑性

寒さには強く、暖地では霜除けをしなくても冬を越します。

学名の説明

Dianthus・・・・・ギリシャ神話の神 Dios(ジュピター)+ ギリシャ語の anthos(花)が語源です。

【主な種類と品種】

ビジョナデシコカワラナデシコタツタナデシコハマナデシコは、別に取り上げています。

テルスター

セキチクとビジョナデシコの種間雑種です。草丈20〜30pの矮性で、四季咲き性です。

コロナチェリーマジック

大輪の品種で、花径が6〜8pもあります。(写真:上から2枚目)

ジンローズ

色鮮やかな濃い桃色の花が咲きます。(写真:最下段)

【育て方と栽培のポイント】

ここでは、一年草の育て方について記載しています。

タネ播き

発芽適温が20度ですので、9月中旬〜10月中旬に播きます。寒冷地では春に播くのが一般的です。

ナデシコの花

ピートバンか育苗箱にバラまきとし、タネが隠れる程度に覆土します。

発芽後、本葉2〜3枚のときに、ポットや小鉢に植え替えて、苗を育てます。

植え付け

花壇に植えるときは、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり50〜100gほど撒いて耕しておきます。

ポットに根が回ったら花壇やプランターに定植します。寒さの来る前にしっかりと根を張らせることが大切です。

花壇に植えるときは、バーク堆肥を1u当たり10Lgほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20〜25p程度にします。

植え場所・置き場所

日当たりがよく、水はけのよいところに植えつけます。土質は、特に問いません。鉢やプランターも日当たりのよいところで育てます。

日常の管理

定植後、側枝が少ない品種は摘心して花付きをよくします。

本来、宿根性なので梅雨の頃挿し芽をして、夏、半日陰の涼しいところで管理すれば、翌年も花を楽しむことができます。もっとも、タネから簡単に育てることができますので、そこまでの必要はないように思われます。

ナデシコの花

冬の管理

関東以西の暖地では、霜除けは必要ありませんが、定植が遅れたときなどは不織布をかけるなど軽く霜除けをした方が安心です。

肥料

花壇に植えるときは、化成肥料を1u当たり100gほど与えれば、後はあまり必要としません。

鉢やプランターで育てる場合は、元肥にのほか暖かくなってきたら10日に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

アブラムシがつくことがあります。

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