デルフィニウム・シネンシス Delphinium chinense

デルフィニウム・シネンシスの花
写真 ‘プデル'
撮影時期 2016.5.2
栽培状況 秋播き後、庭植え(植え付けは3月)
科名・属名

キンポウゲ科
デルフィニウム属

園芸分類

耐寒性宿根草
(秋播き一年草)

別名

オオヒエンソウ

原産地

中国北部

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【デルフィニウム・シネンシスについて】

デルフィニウム・シネンシスは、エラータム系の品種と比較すると花の豪華さでは一歩譲るかもしれませんが、草丈は低めでタネから播いて比較的育てやすい点が魅力です。

分枝系で、濃いブルーの花が一般的ですが、ピンクの品種もあります。なお、学名については、D. grandifrorumと表記される場合もあります。

栽培したところでは、秋にタネ播きをして育てましたが、苗の生育がゆっくりで、秋に花壇に定植するほどには大きくなりませんでした。そこで無加温のビニールハウスに入れて苗を育てて、3月に定植したところ、よく育って期待以上の花が咲いてくれました。

本来は宿根草思われますが、耐暑性が弱く、香南市あたりでは夏を越せませんので秋播き一年草と考えるべきかと思われます。

【花の特徴と性質】

デルフィニウム・シネンシスの花

草丈

30〜80cmほどです。

ブルーの花色が中心ですが、ピンクもあります。

耐寒性・耐暑性

宿根草ですが、耐暑性が弱く、暖地では夏を越すことが困難です。

学名の説明

Delphinium・・・・・ギリシャ語の delphinos(イルカ)が語源です。いささか奇妙な取り合わせですが、つぼみの形がイルカに似ていることに由来するようです。

chinense・・・・・「中国の」

grandifrorum・・・・・grandis(大きな)+ florum(花の)で「大きな花の」という意味です。

【主な種類と品種】

プデル

草丈は50〜70pほどでシネンシスタイプでは草丈が高くなります。ブルーとピンクの花色がミックスされたタネが「サカタのタネ」から販売されています。

ブルーミラー

ブルーの花色が美しい品種で、草丈は30〜40cmと低めです。

【育て方と栽培のポイント】

タネ播き

タネの発芽適温は15度くらいですので、10月上旬〜10月中旬が適期です。地温が高いと極端に発芽が悪くなりますので、気温が下がってから播きます。寒冷地は春播きとします。

育苗箱に播き、覆土は5mmほどにします。発芽後、本葉が3〜4枚のころにポリポットに植え替えて、薄めの液肥を与えながら苗を育てます。

早播きができないうえに、苗の生育がゆっくりですので、秋に定植するほどの大きさにはなりにくいです。その場合は、フレームなどで育てて3月になって定植します。

植え付け

3月になって、苗がよく育ってから花壇やプランターなどに定植すると失敗が少ないように思われます。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけの1週間ほど前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

花壇に植える場合は、バーク堆肥(腐葉土)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。

デルフィニウム・シネンシスの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

株間

花壇に植えるときは25pほどにします。鉢植えの場合は、5〜6号鉢に1株が目安です。

植え場所・置き場所

日当たり、水はけのよいところが適しています。

鉢やプランターで育てる場合も、日当りのよいところに置いて育てます。

日常の管理

水やりをするときは、できるだけ花にかからないようします。

花が終わって花茎が枯れてきたら切り取っておくと2番花を楽しむことができます。

冬の管理

寒さには強いですが、無加温のビニールハウスやフレームで苗を育てると翌春によい花が咲きます。

肥料

花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、バーク堆肥(腐葉土)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。

鉢やプランターに植える場合は、市販の草花用の培養土であれば、培養土に元肥が入っていますので、追肥として液肥を定期的に施します。

用土を調製したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、追肥として液肥を定期的に施します。

病気・害虫

ヨトウムシ、ナメクジの食害に注意します。また、ウドンコ病が発生することがあります。

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