チューベローズ Polianthes tuberosa

チューベローズの花
写真 ‘ピンクサファイア'
撮影時期 2015.8.21
栽培状況 プランター植え
科名・属名

リュウゼツラン科
ポリアンセス属

春植え球根

ポリアンセス
月下香

不明

庭植え

7〜8月

【チューベローズについて】

ポリアンセス属はメキシコに13種が自生すると言われていますが、よく栽培されているチューベローズは、メキシコでの自生が確認されておらず、原産地が不明とされています。

チューベローズと言えば白花と決まっていましたが、最近はピンクや黄色の花が咲く品種が出てきています。いづれも、花も美しいですが、花の香りがとてもすばらしいものです。

上の写真は、チューべローズの八重咲き品種ですが、もう少し強い香りかなと予想していましたが、印象では強い香りというよりも、ふんわりとしたとてもよい香でした。

残念なのは、植えて2年目になると球根は増えるもののなかなか花が咲いてくれない点です。これは、通常の栽培では、球根の肥大に必要な気温の高い日が十分に確保できず、開花球にまで育たないためと思われます。

栽培したところでは、1年目はあまりよく咲きませんでしたので、分球した球根を早春に植え替えて、無加温のビニールハウスで育てたところ、まずまずの開花状況になりました。翌年も、同様にして育てたところ、比較的よく開花しました。ただし、カタログの写真のように、なかなか一斉には咲いてくれません。

園芸店などで販売されている簡易型の小型温室でもよいとは思いますが、設備が全くないと香南市あたりでも翌年も続けて開花させるのは難しいと言えます。

【花の特徴と性質】

チューベローズの花

夜来香と呼ばれることもありますが、本来の夜来香は、カガイモ科で別の植物です。

草丈

70〜1mほどになります。

白い花が2輪ずつ下から咲いてきます。この花の特徴は、その芳香にあります。夕方から香りを漂わせ、夜もその香りが続きます。

耐寒性・耐暑性

半耐寒性で、暖地では、露地に植えっぱなしにしても大丈夫ですが、暖地以外は露地植えは困難なようです。

ただし、暖地でも、植えっぱなしでは、翌年の開花は難しいと言えます。

学名の説明

Polianthes・・・・・ギリシャ語の poly(多い)+ anthos(花)が語源とする説と「グレーの花」という両論あります。
※ 「Polyanthes」なら前者でしょうが、そうなっていないので後者のようにも思えます。ちなみにポリガラは、Polygala になっています。

tuberosa・・・・・「塊根を有する」、「塊根を生ずる」

【主な種類と品種】

在来種
P. tuberosa

ポリアンテス・チューベローズと言えばこの花を指す白花の品種で、八重咲きが多く栽培されます。

‘ピンクサファイア’

少し紫がかった淡いピンクの八重咲きです。花茎は、80〜90cmほどです。(写真下)

‘センセーション’

ピンクの一重の品種です。

‘スーパーゴールド’

黄色の花が咲く品種です。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

発芽には高温が必要で、通常は、4月上旬〜5月頃が適期です。4月に花壇に植えつけたところ、芽が出てくるのが大変遅く、7月になってからだったように記憶しています。

耐寒性が強くないので、通常は鉢での栽培になりますが、暖地では花壇に植えて育てることができます。

鉢やプランターに植える場合、3月初めに鉢に植えて、室内に置いた簡易型の小型温室で育てる方法もあります。チューベローズは植えつけてから発芽までに時間がかかりますが、これですと発芽も早くなり、開花する割合も高くなりますので設備があるならこの方法をお勧めします。

花壇に植える場合は、ビニールや農ポリでトンネルをして地温を高めておいてから植えつけるようにします。植えつけ後も、しばらくはトンネルをしておきます。

植え付けの深さ

植えつける球根の深さは、4〜5pほどにします。

鉢植えの用土

用土は、市販の草花用培養土で差し支えありません。私は、赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥を等量で混ぜたものに植えていますが、よく育っていますので、それほど神経質になることはありません。

チューベローズの花

株間

15pほどが適当です。鉢植えの場合は、7号鉢に3球程度が目安です。

植え替え

チューベローズはよく分球しますので、庭植え、鉢植えとも毎年、春に植え替えます。

植え替えをしないと、分球した球根に栄養分が分散してしまい、開花できなくなってしまいます。

分球したもののうち、その年に開花するものは大きな球根に限られますので、大きい球根を選んで植えつけます。

ただし、早春から高い温度が確保できるなら、そこそこの大きさの球根もかなりの割合で開花します。

植え場所・置き場所

花壇に植えるときは、日当たりと水はけがよいところに植えつけます。

鉢植えも日当たりがよく、暖かい場所で育てますが、3月に植え付けて、フレームなどで育てると開花しやすくなります。

日常の管理

鉢やプランターは、水切れさせると株が弱ります。特に、開花時期が夏場になりますので、夏場の水やりが抜からないようにします。

花穂が細長く伸びるので、風などで倒れないよう支柱が必要です。

冬の管理

冬になると地上部が枯れてきます。鉢植えは、地際から枯葉を切り取って、春の植え替え時まで鉢ごと室内や倉庫の中などに置いておきます。水やりは必要ありません。

スペースがなければ、掘り上げて、袋の中にバーミキュライトを入れ、その中に球根を詰めて春まで保存します。

花壇に植えた場合も、通常は、翌春に植え替えをしますので掘り上げた方がよいと思われます。ただし、暖地では、そのままでも球根がダメになることはありません。

肥料

多肥を好むので、元肥の他、6月〜7月初めに固形肥料の置き肥をしてやります。また、花後に即効性の化成肥料をお礼肥として与えます。

置肥の代わりに、芽が見え出したら週に1回の割合で液肥を与えても差し支えありません。

病気・害虫

特に目立った病害虫はありません。

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