ダリア Dahlia hybrida

ダリアの花
写真 ダリア
撮影時期 2015.10.18
撮影場所 加西フラワーセンターにて
科名・属名

キク科
ダリア属

園芸分類

春植え球根

別名

テンジクボタン

原産地

メキシコ、グァテマラ

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜10月

【ダリアについて】

ダリアは、春植え球根の中では、グラジオラスなどと並んで最もよく栽培されています。花色、花の大きさ、花形から見ると、その多様さでは他を圧倒しています。

ダリアは、メキシコからグアテマラの高原地帯が自生地で、現在、栽培されている園芸品種は、ピンナータ(D. pinnata)やジュワレジー(D. juarezii)など中心に交配、育種が繰り返されたものです。

残念ながら、昔と比較してダリアの花を見かけることが、少なくなった気がしていましたが、皇帝ダリアの登場などで、このところダリアの人気が回復してきたように思います。

さて、ダリアをに楽しむには、特に大輪、巨大輪の種類は、栽培にそれなりのスペースが必要ですが、小輪や草丈の低いコンパクトな品種もありますので、庭の状況に応じて品種選びができます。また、庭がなくても、鉢やプランターで十分に楽しむことができます。

栽培したところでは、比較的耐寒性があり、球根を掘り上げなくても冬を越しますので、あまり手間をかけずに楽しめるので助かっています。

【花の特徴と性質】

ダリアの花

草丈

草丈は高性のもので150p、矮性のものでは20pほどです。

ダリアの花はまことにバライティに富んでおり、花茎が30pを超える巨大輪から10p未満の極小輪まであります。

また、花の形もデコラ咲き、カクタス咲き、ポンポン咲きなど様々です。

耐寒性・耐暑性

ダリアは環境適応性が大きく、ほとんどのところで栽培できます。

ただし、冷涼な気候を好み高温多湿が苦手です。このため、関東以西の暖地の夏は、株が弱ってしまいます。

学名の説明

Dahlia・・・・・スウェーデンの A.Dahl への献名

hybrida・・・・・「雑種の」

pinnata・・・・・「羽状の」

juarezii・・・・・メキシコチワワ州のフアレス市(Ciudad Juárez)に因みます。

【主な種類と品種】

原種が発見されて以後、約400年という長い栽培の歴史を持つダリアは、花形や色彩が極めて多様です。種苗会社のカタログなどを見ると様々な品種が載っていますので、栽培環境に応じて好みの品種を選ぶことができます。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

4月から5月上旬が球根の植え付けの適期です。花壇に植える場合は、深さ40cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3〜4割程度のバーク堆肥(腐葉土)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて球根を植えつけます。植え付けたら支柱を立てておきます。

鉢で育てる場合は、5号鉢以上を使いますが、大輪系の品種を植えるときは8〜10号の大きい鉢を使います。鉢底石を少し多めに入れて植えつけ、植え終わったら支柱を立て水やりをしますが、後は、発芽するまでは水やりを控えます。

ダリアの花

鉢植えの用土

市販の球根用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

覆土は花壇に植える場合は5〜10p程度に、鉢やプランターの場合は5cm程度とします。

株間

ダリアは、株が大きく広がります。品種によって異なりますが、巨大輪種では80cm前後、小輪種でも40〜50p程度とします。

植え場所・置き場所

花壇に植えるときは、日当たりと水はけのよい場所に植えつけます。関東以西の暖地では、夏の西日が遮れる場所が最適です。

鉢やプランターも日当たりのよいところで育てますが、夏は半日陰に移動します。

日常の管理

巨大輪種は、1本だけ茎を伸ばし、地上から3〜4芽程度までの側芽は残します。そこから上の成長に応じて葉腋から出る芽は取り除いて、一番上の花を楽しみます。花が終わったら、残した芽の上まで切り戻して、側芽を伸ばして2番花を咲かせるようにします。

中小輪種は、茎が伸び始めたら地上15p程度で摘心し、脇芽を出させるようにします。余分な芽は随時かきとり、花の大きさに応じて花を付ける芽を調整してやります。

また、付いた花芽を全部開花させると、本来の花のよさが出ませんので、中央部以外のものは取り除きます。

暖地では夏は勢いがなくなりますが、秋に再び開花します。梅雨が明けたら株元をマルチングし、夏を越してから地上30〜40p程度残して切り戻しをします。夏の暑い時期に早く切り戻しをすると、腐敗しやすいので注意します。

また、切り戻した後、そのままにしておくと、切り口から雨水などが入って腐敗の原因となりますので、切り口を乾燥させて、銀紙などをかけて輪ゴムでとめておきます。

冬の管理

冬が近くなり、地上部が枯れるころには球根ができています。暖地の場合、植えっぱなしにするときは、枯れた枝を地際で切り取って、その上に土を10〜20cmほどの厚さにかけておきます。

寒さの厳しいところや、植え替えるときは、球根を掘り上げます。

休眠期の管理

掘り上げた球根は、軽く水洗いして、陰干しをして乾燥させます。その後、ダンボールなどにピートモスを入れ、その中に球根を埋めて、凍らない暖かいところで保管します。

私は、掘り上げたときは、ダンボールの中にバーミキュライトを入れ、その中に球根を入れて倉庫に置いていますが、特に問題はありません。

鉢やプランターの場合は、掘り上げずに、春まで暖かい場所で保管します。

ダリアの花

ふやし方

分球して増やすのが一般的ですが、挿し芽でも増やすことができます。

挿し芽は、10cmほどの挿し穂をつくり、バーミキュライトなどに挿します。

肥料

花壇に植えるときは、化成肥料を1u当たり100gほど施し、堆肥と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。

また、夏を除き、定期的に化成肥料を追肥します。

鉢やプランターに植えるときは植えつけ時に緩効性の肥料を与え、後は月に1回程度置き肥をします。

病気・害虫

フキノメイガの被害を受けることがあります。また、幼苗はナメクジの被害を受けることがあります。

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