ジギタリス Digitalis purpurea

ジギタリスの花
写真 ジギタリス
撮影時期 2009.5.2
栽培状況 前年の春播き後、庭植え(冬は農ポリでトンネル栽培)
科名・属名

ゴマノハグサ科
ジギタリス属

園芸分類

二年草、宿根草

別名

キツネノテブクロ

原産地

ヨーロッパ、北アフリカ、アジア

用途

庭植え

花期

5〜6月

【ジギタリスについて】

ジギタリスの花は非常に特徴のある花なので、すぐ覚えることができます。葉に強心成分を含んでいるので、昔から薬用に栽培されていますが、花も美しいので園芸種としても品種改良がなされてきました。

ジギタリスは大型で花が美しいので、タネから育ててみたい草花ですが、夏の高温多湿に弱いことから、暖地の場合は苗の夏越しがポイントになります。

栽培したところでは、タネは微細ですがよく発芽し、ポットに植え替えるところまでは特に難しいことはありません。ポイントは、ポットの苗を秋の定植時期までに、しっかりした苗に育てることです。失敗をした年もありますが、夏を乗り切った年は、よく咲いてくれました。

(上下の写真がタネを播いて栽培したもので、中の写真は自宅で写したものではありません。)

【花の特徴と性質】

ジギタリスの花

草丈

1年目はロゼット状に葉が展開するだけですが、2年目には花茎が大きく伸びます。

鐘型の花が長い穂状に咲きます。花弁の内側に斑点が見られるのがこの花のもう一つの特徴です。花色は、白、桃、薄紫等があります。

なお、品種によっては斑点のないものもあります。また、一般のジギタリスは開花に冬の低温を必要としますが、'ダルメシアン'のように低温を必要としない品種もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性は強いですが、耐暑性が弱いという性質を持っています。暖地の場合は、花が咲くた株は夏に枯れてしまいますので二年草扱いになります。

学名の説明

Digitalis・・・・・ digitus(指)が語源です。
※ 花の形が指サックに似ていることに由来します。

purpurea・・・・・「紫の」

【主な種類と品種】

フォクシー

花穂が30〜40pになる桃色と白色の混合種です。

ダルメシアン

やや上向きに咲いて花弁の斑点が目立つ品種です。1株から6〜7本の花茎が出てボリューム感があります。花色をミックスしたタネが販売されています。この品種は、開花に冬の低温を必要しません。

メルトネンシス

内側の斑点がないので、斑点が気になる人にはおすすめです。草丈は80〜100p、花色はピンクです。

【育て方と栽培のポイント】

タネ播き

秋播きでは、開花が翌々年になりますが、寒冷地を除いて夏には高温多湿で株が枯れてしまいます。そこで、通常は、4〜5月ごろに箱播きにします。

微細種子ですので、水やりは底面吸水か霧吹きで行います。また、好光性のため覆土は必要ありません。タネは小さいですが、発芽は良好です。

発芽後、本葉が3〜4枚になったら、ポットに植え替えます。暖地の場合は、苗が定植できる大きさになっても、すぐに植えつけると、梅雨や夏の高温多湿でうまく育ちません。

そこで、3号ポットのそこに根が回ったら、一回り大きい4号ポットに植え替えて、雨の当たらない、半日陰の涼しいところで、やや乾燥気味に育苗します。

ジギタリスの花

高温期にポットが過湿になると枯れる割合が高くなります。特に、苗が大きくなってくる7〜8月頃は、雨に当てないようにしたほうが安全です。

植え付け

植えつけ前に、苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、耕しておきます。

暖地の場合は、涼しくなってから定植します。私は、秋の彼岸まで待って植えつけましたが、それだとあまり枯れる株は出ませんでした。

花壇に植える場合は、植えつけの際、バーク堆肥を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

寒冷地の場合は、苗が大きくなったら、すぐに花壇に植え広げ寒冷紗などでで遮光して育てることができます。

株間

30pほどにします。

植え場所

半日陰でも生育しますが、日当たりと水はけのよい乾燥した場所が最適です。暖地では、宿根させるのは難しいので二年草と割り切って、日当たりと水はけのよいところで育てたほうがよいと思われます。

水はけが悪いと根腐れを起こすことがあります。

日常の管理

草丈が高くなってくると、風雨で株が倒れやすくなりますので、支柱を立てておきます。

咲き終わったら実をつけないよう早めに切り取ります。そうすると二番花を楽しむことができます。

冬の管理

ジギタリスは耐寒性が強く、通常は、霜よけなどは必要としません。

ただし、植え付けが遅れたりして、冬が来るまでに充実した苗に育っていない場合などは、春までに大きい充実した株にするためには、厳冬期は霜除けをして生育を助けるのもひとつの方法です。

ジギタリスの花

もっとも、開花に冬の低温を必要とする種類が多いので、霜除けの方法と霜除けする期間には注意します。

私は1月中旬から2月上旬ごろにトンネルをしましたが、それだと特に問題なく花芽が出てきました。

肥料

元肥として1u当たり化成肥料を50gほど施します。3月に追肥として化成肥料を20gほど与えます。

病気・害虫

それほど被害を与えるものはないですがアブラムシが付くことがあります。

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