クレマチス Clematis hybrida

クレマチスの花
写真 クレマチス
撮影時期 2011.5.5
撮影場所 野市町にて
科名・属名

キンポウゲ科
センニンソウ属

園芸分類

落葉つる性木本

別名

テッセン

原産地

日本、中国、南ヨーロッパ、西南アジア

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜6月

【クレマチスについて】

クレマチスは、日本人好みの端正な花容で、江戸時代以降テッセンの名前で昔から栽培されています。ただし、今栽培されているものの多くは、ヨーロッパで品種改良されたものが基になっています。

品種や、花色も豊富で、垣根やフェンス、ポール仕立てや行灯づくりなどいろいろな形で栽培されています。

栽培したところでは、スペースがないので大きな株に仕立てることができないでいますが、なんとか工夫してみたいと思っています。

【花の特徴と性質】

クレマチスの花

草丈

つる性で、放任すると約3mにも伸びます。

花は、一重咲きが一般的ですが、最近、八重咲きの非常に豪華な品種も多く出回るようになりました。

色は、多彩で、白、桃、赤、青、紫などの他に二色咲きの花もあります。また、花茎は大きいものになると15pを超えるものもあります。

耐寒性・耐暑性

夏の高温多湿にやや弱いので、夏は半日陰に置きます。地植えの場合は、落ち葉などで株元を覆い、地温の上がらないようにします。

学名の説明

Clematis・・・・・ギリシャ語の clema(つる)の縮小形

patens・・・・・「開いた」、「広がった」

lanuginosa・・・・・「軟毛がある」

florida・・・・・「花が満開の」

montana・・・・・「山の」、「山地の」

viticella・・・・・「小さなブドウの木」

texensis・・・・・「テキサス州の」

integrifoli・・・・・「全縁の葉の」 ※ギザギザの切れ込みのない葉のことです。

【主な種類と品種】

パテンス系
C. patens

日本、中国原産で、カザグルマの仲間です。大輪の花が多いのが特徴で、多くは一季性の旧枝咲きです。

ラヌギノーサ系
C. lanuginosa

中国原産で、多くが大輪の花をつける四季咲き性の系統で、こちらも旧枝咲きです。

フロリダ系
C. florida

中国原産で、テッセンとその変種のシロマンエを交配親とする系統です。ひときわ目立つ八重の花が多いのが特徴です。新枝咲きです。

モンタナ系C. montana

原産は、ヒマラヤから中国西部にかけての山間部です。多ほとんどの品種が一季咲き性ですが、クレマチスの中で最も多花性で、株を覆うほどの花をつけます。旧枝咲きです。

ジャック・マニー系
C. jackmanii

イギリスのジャックマン氏によって作られた品種です。多花性の中輪の花が多く庭植えに適しています。四季咲き性で、新枝咲きです。

ビチセラ系
C. viticella

新梢咲きの四季咲き性で、多花性です。暑さ寒さにに強く丈夫な系統です。

テキセンシス系
C. texensis

原産地はテキサスで、壺型の花が横向きに咲きます。最近カタログに顔を出しています。新枝咲きです。

インテグリフォリア系
C. integrifolia

比較的耐暑性のある四季咲きの系統です。新枝咲きです。

冬咲き常緑系

クレマチスは一般に冬には葉を落としますが、この系統は冬でも葉をつけています。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

クレマチスは、鉢植えでも庭植えでも育てることができます。11月〜3月頃に植え付けます。

庭に植えるときも、1年は鉢で栽培してから株を充実させてから植えつけると安全です。いきなり庭に植えると、十分に根付かず失敗することがあります。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度のバーク堆肥(腐葉土)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。また、酸性土を嫌いますので、植え付けの際、有機石灰などを混ぜておきます。

また、クレマチスは、庭植えでも鉢植えでも、植えつけの際に深植にしておくことが重要です。

クレマチスの花

鉢植えの用土

赤玉土、鹿沼土を等量に混ぜたもの7に対し、バーク堆肥(腐葉土)3程度の割合に混ぜた用土などを使います。

植え場所・置き場所

庭植えは、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。少なくても、半日以上日の当たる場所が適しています。

また、日当たりとともに、風通しのよい場所であれば最適です。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きますが、夏場は半日陰に置きます。

植え替え

ほぼ、2年に1回が植え替えの目安です。時期は、12月〜3月ごろが適期です。

植え替えの際は、あまり根鉢を崩さないようにして一回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

鉢植えでは、鉢土の表面が乾いたら、鉢底から出るまで、たっぷりと水を与えます。特に夏は乾きやすいので、水切れさせないよう注意します。

剪定

クレマチスは、新枝咲きと旧枝先がありますので、それに合わせた剪定をすることが重要になります。

旧枝咲タイプは、花後に軽く剪定します。冬は、旧枝をできるだけ残すようにします。

新枝咲タイプは、5月に花が終わったら、三分の一程度に強剪定をします。こうすると秋に花が再び楽しめます。冬も同様に強剪定をしておきます。

ふやし方

6月に、挿し木で増やすことができます。新芽が固まった頃、充実した枝から2〜3芽とってバーミキュライトなどに挿し木します。

肥料

クレマチスの花

クレマチスは、比較的肥料を好む植物です。

庭植えの場合は、元肥として植えつけ時に完熟堆肥を十分にすき込むとともに、花後の6月と冬に化成肥料を一握り根元にまいておきます。

鉢植えの場合は、2週間に1回程度、液肥を与えるとともに、生育期間中は月に1回置き肥を与えます。

病気・害虫

あまり気にする必要はありませんが、アブラムシ、ウドンコ病、サビ病が発生することがあります。

アブラムシは他の植物を消毒するときに、オルトラン乳剤を散布します。単独なら粒剤をまくと簡単です。病気にはダイセンなどで予防します。

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