オーニソガラム Ornithogalum spp.

オーニソガラム・シルソイデスの花
写真 オーニソガラム・シルソイデス
撮影時期 2005.5.14
栽培状況 庭植え(冬はポリシートで霜除け)
科名・属名

ユリ科
オオアマナ属

園芸分類

秋植え球根

別名

オオアマナ

原産地

ヨーロッパ、アフリカ
西アジア

用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜6月

【オーニソガラムについて】

オーニソガラムは、いずれも花が美しく大変魅力のある秋植え球根です。ウンベルタム、ヌタンス、アラビカムなどはヨーロッパや小アジア原産で耐寒性があり、シルソイデスやコーダタムなどアフリカ産のものは耐寒性がやや弱いといえます。

多くは白花ですが、同じ白花でも個性があります。また、黄色やオレンジ色の花が咲くダビウムもよく栽培されています。

鉢植えでもよく花が咲きますし、耐寒性のある種類は花壇に植えて楽しめます。

栽培したところでは、いずれも育てやすく栽培は容易です。庭植えにしたシルソイデスを冬の間、農ポリでトンネルして育てたところ、上の写真のようによく咲いてくれました。

【花の特徴と性質】

オーニソガラム・ヌタンスの花

草丈

15〜50pほどになます。

星形の6弁の花が咲きます。花色は白花のものがほとんどですが、黄や橙の花が咲くものもあります。

耐寒性・耐暑性

ヨーロッパ原産のものは耐寒性が強いですが、南アフリカ原産のものは強くありません。

学名の説明

Ornithogalum・・・・・ギリシャ語の Ornithos(鳥)+gala(ミルク)が語源です。
※ 花色が白いことからだと思われますが、なぜ「鳥」なのか理解できないところです。

thyrsoides・・・・・「密錐花序形の」

dubium・・・・・「疑わしい」、「あいまいな」

nutans・・・・・「うなずいた」、「うなだれた」

umbellatum・・・・・「散形花序の」

arabicum・・・・・「アラビアの」

【主な種類と品種】

シルソイデス
O. thyrsoides

南アフリカケープ地方原産で、草丈は40cmほどです。白花を長い花穂に密につけます。マウントエベレストという名前で売られていることもあります。

ダビウム
O. dubium

南アフリカ原産で、草丈は25〜30pほどです。花はオレンジ色と黄色があります。

ヌタンス
O. nutans

ヨーロッパ原産で、草丈は25cmほどです。白花が咲きますが、花弁の裏が灰緑色で単なる白花とは少し趣の異なる色合いです。(写真中)

ウンベルタム
O. umbellatum

ヨーロッパ原産で、草丈15pで、星形の5弁の花をたくさん咲かせます。別名を「ベツレヘムの星」といいます。

アラビカム
O. arabicum

ヨーロッパ産で、草丈は50pほどです。花色は乳白色で芳香があります。花の中心にある子房が黒いのでクロボシオオアマナの和名があります。(写真下)

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

10月上旬〜下旬に植えつけます。ヨーロッパ産は庭植もできますが、アフリカ産の種類は、通常は鉢やプランターで育てます。

花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰をまいて、酸性土壌を中和しておきます。1週間ほどしたら、バーク堆肥(腐葉土)を入れて、庭土を深さ20〜30cmほど耕してから植えつけます。

鉢植えの用土

鉢やプランターの用土は、水はけのよい用土を使いますが、市販の球根用培養土でも大丈夫です。

植え付けの深さ

深さは庭植えで5p、鉢植えで3cmほどが適当です。

株間

小型種は、5〜10cm間隔、大型種は15〜20cmとします。また鉢植えの場合、小型種は5号鉢に5球、大型種は7号鉢に1球とします。

オーニソガラム・アラビカムの花

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと排水のよいところに植えつけます。水はけがよくないと生育が悪くなり、最悪の場合には球根が腐ってしまうことがあります。

鉢やプランターに植えた場合も日当たりのよいところに置いて育てます、

植え替え

鉢植えは、通常、毎年植え替えるようにします。庭植えも、関東以西の暖地では、毎年、掘り上げて秋に植え替えます。

日常の管理

比較的乾燥した環境を好みますので水のやりすぎには注意します。

冬の管理

耐寒性の弱いアフリカ産の種類は、暖地では、冬は霜の当たらない軒下や玄関先などに移します。特に寒さの厳しいときは、軒下では寒さで傷むことがありますので、室内に入れた方が安全です。暖地以外は、室内に取り込みます。

通常の庭植えは困難ですが、シルソイデスは、冬の間、農ポリでトンネルして育てることができます。ただし、暖地での例です。

休眠期の管理

オーニソガラムの球根は、特に暖地の場合、梅雨から夏の高温多湿で腐ってしまうことがありますので、葉の枯れ始めるころに掘り上げた方が安心です。

掘り上げた後は、水洗いした後、日陰で乾燥させて秋まで涼しいところで保管します。

肥料

肥料は球根を植え付ける際に、緩効性の肥料を与えます。鉢植えの場合は、生育期間中に液肥をときどき与えます。

病気・害虫

雨が続いて高温多湿の条件になると、白絹病が発生して、球根が腐ってしまいます。

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