アカンサス Acanthus spp.

アカンサスの花
写真 アカンサス・モリス
撮影時期 2004.5.29
栽培状況 庭植え
科名・属名

キツネノゴマ科
アカンサス属

園芸分類

耐寒性宿根草

別名

ハアザミ

原産地

地中海沿岸、ヨーロッパ、熱帯アジア

用途

庭植え

花期

6〜7月

【アカンサスについて】

アカンサスは大型の宿根草で、太い花径を伸ばし下から順に花が咲きます。アザミを大きくしたような葉が特徴で、ハアザミという和名がついています。

古代ギリシャ建築に使われたコリント様式の巨大な柱の頭の部分は、このアカンサスが題材となっています。

栽培したところでは、丈夫な宿根草で毎年よく花を付けます。大事なことは植え付け場所です。以前に西日の当たるところに植えてあったところ、生育がよくありませんでした。

ただし、それさえ注意すれば丈夫な宿根草です。鉢植えを一年中、午後、日陰になるところに置いていますが、よく育っています。

【花の特徴と性質】

樹高

株が非常に大きくなる大型の宿根草で、1.5mほどに伸びます。葉が大きく切れ込み、一見してアザミの葉を大きくしたような印象です。

50pほどの大きな花穂が伸びてきて、下から順に咲いていきます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性、耐暑性があり、丈夫で育てやすい植物です。

学名の説明

Acanthus・・・・・「刺」が語源です。

mollis・・・・・「柔軟毛のある」

spinosus・・・・・「針のある」、「刺のある」

【主な種類と品種】

アカンサス属には、アカンサス・モリスの他にも種類がありますが、栽培されているのはほとんどがモリスおよびその園芸種です。

モリス
A. mollis

一般的によく植栽されている品種です。‘ホワイトウォーター'という品種が出ています。

スピノーサス
A. spinosus

アザミの葉によく似た、深い切れ込みのある葉の先端が尖っています。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

暖地では、春、秋いずれでもかまいませんが、寒地は春に植えつけます。大きくなっても10号ほどの大型の鉢であれば何とか栽培できないこともありませんが、大型の宿根草ですので庭植えに適しています。

花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3〜4割程度のバーク堆肥(腐葉土)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

1株でも大きくなりますので2株以上植えることは少ないですが、もし植えるなら、間隔は60cm〜1mほどに広く取ります。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、落葉樹の下、あるいは、午前中日が当たり、午後は日陰になるようなところが適していますす。

少なくても、夏の西日が当たるところは避けるようにします。もっとも、日当たりが悪いと花付きが悪くなります。

鉢植えは、梅雨明けから夏場は半日陰に置きますが、鉢が大きくなると移動が大変になりますので遮光ネットを利用するとよいかと思われます。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりしてきたら植え替えをします。鉢から抜いて、表土と根鉢の三分の一ほど土を落として、一回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

鉢植えは、鉢土の表面が乾いてから水やりをするようにし、過湿は避けるようにします。

花が終わったら、花茎を早めに切り取ります。

冬の管理

耐寒性がありますので、暖地では花壇に植えても霜除け等は必要ありません。ただし、寒冷地は霜除けをしたほうが安心です。

鉢やプランターに植えた場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは控えめにします。ただし、軽い霜が当たっても枯れようなことはありません。

ふやし方

植え替えの時に株分けして増やすことができます。繁殖力が強く、切れた根からも芽を出すほどです。

肥料

花壇に植えた場合は特に必要ありません。鉢植えの場合は、植えつけ、植え替え時に緩効性の化成肥料を少量与えます。

病気・害虫

センチュウの被害を受けやすいようです。

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